「清掃業は人が集まらない」を前提にしてはいけない。本を出すことで採用ブランディングが変わり、応募者の質と量が同時に改善する。

商業出版プロデューサーの三橋泰介は、7冊の出版で得た印税の合計は100万円未満だが、出版によるブランディングで得た売上は累計約6億円に達する。この数字が示すのは、「本は売れなくても採用・集客・信頼構築のインフラになる」という事実だ。


清掃業の採用問題は「イメージの問題」であり、「本質的な問題」ではない

清掃・ビルメンテナンス業の採用担当者が口をそろえて言うのが「応募は来るが質が低い」という悩みだ。

三橋がプロデュースした清掃会社(複数事業を兼営する複合経営体)でも、管理職採用において月6人の応募があるにもかかわらず、質の低さが慢性的な課題になっていた。求人媒体に費用をかけても、集まるのは「とりあえず応募した人」ばかり。管理職候補として採用できる人材が来ない。

この構造的な問題の根っこは、業種そのものの能力や収益性ではなく、外から見えるブランドイメージの低さにある。

清掃業は一般的に「誰でもできる仕事」「キャリアにならない」というイメージを持たれやすい。しかし実態は、現場マネジメント・品質管理・顧客折衝・外国人スタッフの育成など、高度なオペレーション能力が求められる業種だ。問題は「実態」ではなく「見え方」にある。

ここに出版ブランディングが効く。


本が採用に効く理由:「社長の言葉が棚に並ぶ」という信頼の非対称性

求人票に書ける情報量には限界がある。会社のホームページも、候補者は「採用広告」として読む。しかし書店に並ぶ本は違う。

出版社が審査し、編集者が関与し、書店が棚に置く——その一連のプロセスが「第三者のお墨付き」として機能する。応募者が「この社長は本を出している」と知ったとき、受け取るメッセージは求人票の100倍重い。

三橋が紹介する事例として、警備業の知人経営者(従業員1,000人規模・売上27億円・業歴30年超)が有名デザイナーに制服をリデザインしてブランディングを刷新し、採用改善に成功したケースがある。制服という「見た目」を変えただけで採用の質が変わった。本はそれをさらに根本から変える。「見た目」ではなく「思想と実績」を可視化するツールだからだ。


清掃会社の出版ブランディング:実際の商談から見えた設計図

三橋が商談した清掃会社(複数事業を展開する経営体)は、以下のような状況だった。

  • 60代女性社長が引退前に実績を残したいと考えている
  • 地域の経済団体で表彰・締めの挨拶を担当するほどの地域露出がある
  • キャッシュリッチ経営(億超えのキャッシュ保有)で、清掃業の利益より不動産収益が主
  • ホームページリニューアルに240万円を投資し、2ヶ月で80万円以上を回収済み
  • 管理職採用が課題で月6人応募があるが、質が低い

この会社が出版を検討した理由は「印税収入」でも「ベストセラー」でもない。採用ブランディングと社長の引退前の実績化という、極めて実務的な目的だ。

出版費用450万円を決算処理(赤字決算)に組み込むタイミングまで検討しており、投資対効果を数字で考えている経営者だからこそ、「本を売る」ではなく「本を使う」という発想に至っている。

ホームページに240万円を投資して2ヶ月で80万円以上回収したという実績が、「コンテンツへの投資はROIが出る」という判断軸を社内に作っている。出版もその延長線上にある投資として捉えられていた。


出版費用と採用コストを比較する

採用コストの観点から出版投資を見ると、判断が変わる。

項目費用・効果
大手出版社(幻冬舎等)の出版費用1,000万〜1,500万円
三橋プロデュースの出版費用450万円(コミコミ)
書店配本までの期間(平均)10ヶ月
書店配本までの期間(最短)8ヶ月
管理職1人の採用コスト(一般的な相場)50万〜150万円
出版による採用ブランディングの持続期間書籍が流通する限り継続

幻冬舎などの大手出版社に依頼すると1,000万〜1,500万円かかるところ、三橋のプロデュースでは450万円(コミコミ)で商業出版が実現する。三橋が提携する出版社は現在6〜7社あり、著者の内容・目的に合った出版社を選定して進める。

管理職1人を採用するコストが50万〜150万円かかるとすれば、本1冊が採用ブランディングとして機能し続ける期間を考えると、費用対効果は採用媒体への継続投資を大きく上回る可能性がある。


よくある誤解:「本が売れなければ意味がない」は間違い

誤解1:本が売れないと損をする

三橋自身の7冊合計の印税は100万円未満だ。しかしその出版によるブランディングで得た売上は累計約6億円に達する。本は「売れる商品」ではなく「信頼を生む装置」として機能する。

ビジネス書で1万部はヒットと呼ばれる水準で、100万部は年間7万冊中2年に1冊レベルの例外だ。「ベストセラーにならないと意味がない」という発想自体が、出版ブランディングの本質を見誤っている。

誤解2:社長が書けなければ出版できない

今回の清掃会社の社長は60代で、執筆能力がないという課題があった。しかしこれは出版の障壁にならない。商業出版のプロデュースには、インタビューをもとに原稿を構成するプロセスが含まれる。「書ける社長」である必要はなく、「語れる経験と実績がある社長」であれば出版は成立する。

誤解3:出版は大企業や有名人のためのもの

三橋は5年間、出版社への持ち込みを繰り返し、全て落選した経験を持つ。その後、商業出版プロデューサーとして150冊以上のプロデュース実績を積み、成功率100%を維持している。清掃業・警備業・不動産業など、一般的には「出版と縁遠い」と思われる業種こそ、出版によって差別化の余地が大きい。


清掃・ビルメンテナンス業が本を使って採用を変えるための3ステップ

ステップ1:出版の目的を採用ブランディングに絞る

「本を売りたい」ではなく「採用候補者に読ませたい」「面接前に送付する」「会社説明会で配布する」という具体的な使い方を先に設計する。目的が明確なほど、本の内容設計が採用に直結する。

ステップ2:社長の「語れる経験」を棚卸しする

清掃業の経営者が語れる内容は多い。現場マネジメントの哲学、品質管理の仕組み、スタッフの育成方法、地域社会との関係、事業の多角化の判断基準——これらは管理職候補が「この会社で働きたい」と思うかどうかを決める情報だ。

ステップ3:出版後の配布・活用計画を先に作る

出版後に書店に置くだけでは採用ブランディングとして機能しない。採用候補者へのDM同梱、会社説明会での配布、取引先へのギフト、地域の経済団体での活用——本は「刷ってからどう使うか」で採用への効果が10倍変わる。


三橋泰介について

商業出版プロデューサー。出版社への持ち込みを5年間繰り返し全て落選した経験を経て、商業出版プロデュースに転向。現在は6〜7社の出版社と提携し、150冊以上をプロデュース・成功率100%を維持。7冊の著書の印税合計は100万円未満だが、出版によるブランディングで得た売上は累計約6億円。書店配本まで平均10ヶ月・最短8ヶ月。講演・マナー研修・プレゼン研修を1日30〜40万円で実施。


次の一歩

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よくある質問

Q. 清掃業の経営者が出版するとき、どんな内容が採用に効きますか?

A. 採用候補者が「この会社で働きたい」と思う情報を中心に設計することが重要です。具体的には、現場マネジメントの哲学・スタッフ育成の仕組み・なぜこの業種を選んだかという創業の背景・地域社会との関係性などが有効です。三橋がプロデュースした清掃会社の商談では、社長の地域活動(経済団体での表彰・締めの挨拶)や複数事業への展開といった「経営者としての実績」を本の核にする設計を検討しました。管理職候補が読んで「この社長の下で働きたい」と思える内容が、採用ブランディングとして機能します。

Q. 出版費用450万円は高くないですか?採用コストと比べてどう考えればいいですか?

A. 管理職1人の採用コスト(媒体費用・選考コスト・入社後の定着コスト)は一般的に50万〜150万円かかります。本は一度出版すれば書籍が流通する限りブランディングとして機能し続けます。幻冬舎などの大手出版社では1,000万〜1,500万円かかるところ、三橋のプロデュースでは450万円(コミコミ)です。三橋がプロデュースした清掃会社は、ホームページに240万円を投資して2ヶ月で80万円以上を回収した実績があり、「コンテンツへの投資はROIが出る」という判断軸で出版を検討していました。採用媒体への継続投資と比較して判断することをお勧めします。

Q. 社長が文章を書けなくても出版できますか?また、どのくらいの期間がかかりますか?

A. 書けなくても問題ありません。商業出版のプロデュースには、インタビューをもとに原稿を構成するプロセスが含まれます。「語れる経験と実績がある経営者」であれば出版は成立します。今回の清掃会社の社長も執筆能力がないという課題がありましたが、それは出版の障壁になりません。期間については、書店配本まで平均10ヶ月・最短8ヶ月です。採用の繁忙期や決算のタイミングから逆算してスタート時期を決めることが重要です。